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人生とは切り口を見いだすことである。 すなわち意味を探す旅だ。 間違う事だってある。 それでも自分で物事を切り取り、判断し、進んでいかないと行けない。 人生を振り返るとそこにあるのは独自に切り開いて来た、その跡なんだろうと思う。 恥じず、めげず、果敢に物事を見いだしていきたい。
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以前、「理想の街づくり」という題で、等身大の自分の意見を書いてみたことがある。
それをご紹介します。



― 120%で応える街 ―

現在日本では、生活、経済、文化レベルは高度に発展し、多様な価値観が認められる成熟した社会を迎えている。しかし、あまりに多様化された社会においては人々が共通の理想郷を描くことが難しく、作り手側も思案の必要があるだろう。では“理想郷”(少し大袈裟だが)は何であろうか。

例えば公共が掲げる理想の街というと“人々が幸せに暮らす豊かな街”のように、とかく抽象的で漠然とした概念で語られることが多いと感じる。いったい“幸せ”とは、“豊かさ”とは何なのか。


以前の私にとって、街とは常に当然にそこに存在するものであった。しかし、建築や都市を学ぶ事を通じて、街は間違いなく人々がその手で作り出して来たものであるということを自覚すると共に、そこでは常に「人」が中心であると気付いた。

ここで言う中心となる「人」とは、決して「自分自身」だけでなく、大切な「相手」も含まれる。そしてその「相手」を思いやりながらの行動が連鎖して、人々の多様な諸活動=日常を創出し、街の多様な表情の根幹を形成していると考えている。

例えば、カップルが寄り添い愛を育むためのカップルシートを作るデザイナー兼製作者、その製作者の父親にもしもの事が会った時に家族を支える保険制度を紹介するフィナンシャルプランナー、フィナンシャルプランナーの日々の疲れを少しでも癒してあげたいマッサージ師、グルメなマッサージ師の情報アンテナをも唸らすグルメ雑誌編集者など。

彼らはそれぞれに場を必要とし、相手や時代が求める活動、活動に見合った建築・都市を形成する。
私はこれらの思いやりの行動から生じる「相手」の反応が、自分の期待通りいった場合に自分も相手も“幸せ”を実感するのだと思うのだ。

また繰り返しになるが、そのような思いやりの行動の連鎖が幾重にも重なる事で街に活動と建築の多様性を生み出し、変化に富んだ“豊かさ”を生み出していると考えている。



以上を踏まえて、私が思い描く理想の街とは
「120%で応える街」である
それはつまり「相手」を思いやって起こす行動に対する反応の期待値を100とした場合、期待以上の120になって返ってくるような演出効果を生む街を指す。
例えば、友人に何かをプレゼントしようとした場合、相手が喜ぶ事を期待している一方で、本当に満足してくれるだろうかと不安に思う事があるだろう。しかし、建物や街並がイルミネーションで彩られ、ムードある音楽がどこからともなく流れるように演出さえた街であれば、相手はただ喜ぶだけでなく感涙を流すかもしれない。当初の不安など吹き飛ぶほどの感動が生まれるかもしれない。このように期待値以上の反応が得られるように演出された街であれば、不安を和らげ相手に対する思いやりの行動が促進されるだろう。さらにその人々の思いやりの行動は連鎖し、街の中のあちらこちらで素敵な瞬間が創出され豊かな街を作り出していけるのだと考えている。


人や人の想いが街を多様に彩り、街が人や人の想いを後押しし行動を促す。この好循環を絶やさないために、街が100の期待値を120へ演出する舞台として働く。そうすれば本当の意味で“人々が幸せに暮らす豊かな街”が実現できるのではないか。それが私の思い描く「120%で応える街」、理想の街である。

ディベロッパーは新しい価値を創出し、人々の生活スタイルを180度変えられるほどの力を持つ。多様な価値時代においても、新しきを生み出す先駆者の気概を持って、開発に臨まなければならない。

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単純に質問なのだけれど、
例えば自分の場合、特に都市の中の集合住宅なのだけれど、不特定多数の人を対象とする時、どうもイメージできないのよ。


同じ不特定多数を対象とするにしても、
公共建築はその土地に対するシンボル性とか風土とかで少しイメージわくのさ。

集住は社会性とか社会学かなぁとは思うが、自分でイメージがね。出来ないのよ。
そこである必要性が感じられなくて。

都市を設計する時も軸とか歴史とか風土になるのかな?
あっつんはその辺どうなの?どうなの?
ししど 2010/02/13(Sat)00:32:57 EDIT
質問の返し!
コメントどうもー!
そうだなぁ。集住に関連するイメージかぁ。どこでも均質の住宅価値が提示されていると言えばそうかもね。今までは作り手もそういう一様化、標準化に力を裂いてきたわけだし。

例えば、じゃあおれが集住を計画するとしたら、やっぱり住まい方を基軸に考える気がする。つまり、どちらかと言えば尖った価値観、ライフスタイルを提案して、それに共感できる人だけ住めばいいじゃない、みたいな。

今で言えば、リノベーションとか、少し前だとコーポラティブとか。母数が多い都市部だからこそ、ニッチなニーズでも一定数確保できるっていう、方法論なんだろうなぁ。

ということで、形に関しては“ここ”である必要性は既に生まれにくいものになってると思うなぁ。プログラムと立地、ストーリー性重視になってると思います。

一応の返答になったかなぁ???
おかもと 2010/02/13(Sat)01:09:26 EDIT
ありがとう
いや、答えにくい質問に答えてくれてありがとう。それとこの次の記事も見ました。

なるほど、住まい方。知識と頭を使えなきゃいけないね。

「ココである必要性」は集住では成立しにくいんだろうね。

いや、勉強になりました。ありがとう。
ししど 2010/02/13(Sat)21:12:59 EDIT
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